5月5日といえば端午の節句。こいのぼりや兜を飾ってかしわ餅を食べたり、家族で出かけた思い出がある方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
では、こどもの日はいつから始まったのでしょうか?
日本では端午の節句に合わせて、5月5日がこどもの日となっていますが、世界的にみるとこの日にお祝いするのは、日本と韓国の2国しかありません。
世界的な子どもの日は11月20日
1954年12月14日国際連合が、すべての加盟国において、11月20日を「世界のこどもの日(Universal Children's Day)」として制定し勧告しました。
具体的な日付は各国に委ねられたため、日本では端午の節句であった5月5日を「こどもの日」として制定し、実施されるようになりました。
実際に11月20日を子どもの日として、制定しているのは、カナダ、エジプト、パキスタン、バングラデシュの4つの国だけのようです。
端午の節句の始まりは江戸時代から古くは中国から
端午の節句は、江戸時代に制定されました。しかし日本には、はるか昔から、5月の田植えの時期に、五穀豊穣を祈るような行事がありました。
この行事が中国の端午の節句と結びつき、時を経て意味合いが変化していくことになります。
鎌倉時代には、端午の節句のあたりに咲く「菖蒲」が武事・軍事を尊ぶ意味を持つ「尚武」と重ねられ、祝い事としてより盛んに行われるようになっていきました。鎧兜、金太郎や武者人形を飾ってお祝いするようになったのもこの頃からです。
世界各国の子どもの日と行事
日本以外の子どもの日をご紹介していきましょう。
韓国:5月5日
韓国には桃の節句(3月3日)がないので、男女共通で5月5日にお祝いをします。
日本のように決まったものを食べる風習はとくにないそうです。
小学生くらいから、プレゼントをあげる家庭も多く、プレゼントを貰える日!と認識しているお子さんもいるようです。
中国:6月1日
お休みになることはないですが、子どももつ親向けの購買キャンペーンが盛んに行われます。
ブラジル:10月12日
別名「アパレシーダの聖母の日」とも呼ばれています。そのため、こどもの日に教会のミサに行く人がたくさんいるそうです。
子どもたちにとっては、楽しいイベントがたくさん開催され、プレゼントをもらえることもある特別な日のようです。
オーストラリア:10月23日
子ども時代を楽しむ目的として、この日を含む10月第4週が「Children’s Week」として、子どものための博物館のイベントや活動が活発に行われます。
特に設定していない国
・アメリカ
・イギリス
・フランス
※アメリカには6月の第2日曜日に「花の日」という日があり、「子供の日」(Children's Day)とも呼ばれています。
まとめ
子どもの成長を祝う気持ちは万国共通ですね。今年の子どもの日が楽しみですね。